ビニル基と代表的な置換基
3章で、プラスチックの分子的説明をし、ポリエチエンの主鎖や側鎖を置き 換えることでさまざまなプラスチックを得ると述べました。しかし実際問題と して多いのは、2つの炭素原子を組にして考え、そこについた4つの水素基の うちの1つがほかの原子(群)に置き換わるというものです。分子式で書くと CH2CHX(Xは置換基)という形のモノマーが重合する、ということです。
ここからXを除いたCH2CH-は、ビニル基と呼ばれます。プラスチックの 世界でビニルというと、塩化ビニルを連想する人も多いでしょう。これはビニ ル基に塩素基が結合した、CH2CHClというモノマーです。つまり塩素基が 置換基となったわけです。それが重合したものがポリ塩化ビニルであり、よく ビニールなどと略称されます。
ただし、多様なプラスチックを作るための置換基は塩素基に限られるわけで はありません。例えばCH3-というメチル基もよく使われます。これがビニル 基と結合したモノマーが重合するとポリプロピレンとなります。プラスチック の中でもほぼ最軽量であり、その割に強いので、フィルムや工業製品に使われ ます。また置換基がC6H5-というベンゼン基の場合、重合してポリスチレンと なります。これはCDケースやイオン交換樹脂の原料となるほか、泡立たせて 軽く柔らかくした発泡スチロールとして有名です。ほかにもフッ素基(テフロ ンなど)、酢酸基(チューイングガムに不可欠)なども置換基となります。
熱可塑性プラスチックの3ランク
共重合とコポリマー
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