プラスチックの原点セルロイド:プラスチックの勉強資料

プラスチックの原点セルロイド

プラスチックの原点セルロイド

1870年頃に米国のハイアット兄弟が発明したセルロイドは、ある意味で プラスチックの草分けともいえる存在です。「ある意味で」というのは、完全 な合成品ではなく、天然物である木綿を元に作ったニトロ(硝酸)セルロース に可塑剤を加えて成形しやすくした、いわば半合成樹脂だからです。しかし技 術的な新しさといい、実用への寄与といい、プラスチックの歴史を語る上では 欠かせない物質なのです。

ただし比較的低温で引火しやすいため、その後1917年に発明された酢酸 ルローズなどに代替されてしまい、現在ではセルロイドの出番は非常に限られ ています。その中で代表的なものが、卓球のボールです。一般の商品であれば、 安全面の前には多少感触が違ってもやむをえないのでしょうが、スポーツの場 合、あの独特な弾み具合がどうしても他の物質では得られず、代替できなかっ たのです。ちなみに最初のセルロイドが作られたきっかけはビリヤードのボー ルでした。それまでは象牙が使われていたのですが、流行しすぎてしまい象か らの供給が間に合わなくなってしまったのです。

その後、人形や下敷きなど、セルロイドの応用は一時大きく広がりましたが、 産業面で一番特筆すべきなのは映画フィルムでしょう。1889年にイースト マン・コダック社が実用化しました。そもそもニトロセルロースをエタノール とエーテルに溶かしたコロジオンは、初期の写真感光膜に欠かせない物質でし たから、光学とは深い関係にあるのです。セルロイドによるフィルムは初期の 映画界に大きく貢献しましたが、とにかく発火しやすいという欠点は克服でき ませんでした。ジュゼッペ・トルナトーレ監督の『ニュー・シネマ・パラダイ ス』という映画では、まさにその発火しやすい性質がストーリーの大きな柱に なっています。

プラスチックの成形 フェノール樹脂とベークライト

プラスチックの勉強資料 目次一覧

プラスチックの語源と定義

弾性変形と塑性変形

プラスチックの分子的説明

石油とプラスチック

熱可塑性と熱硬化性

熱可塑性プラスチックの3ランク

ビニル基と代表的な置換基

共重合とコポリマー

合金的プラスチックのポリマーアロイ

異物を添加することによる性能向上

プラスチックの一般的特徴

プラスチックの成形

プラスチックの原点セルロイド

フェノール樹脂とベークライト

熱硬化性のユリアやメラミン樹脂

シリコーンその他熱硬化性樹脂

プラスチックの基本ポリエチレン

発泡スチロール

フッ素樹脂とテフロン

アクリル樹脂

ポリエステルとPETボトル

リライタブルなPET-Gフィルム

CDにも使われるポリカーボネート

ポリアミドとナイロン

生分解性プラスチックの概要

植物からポリ乳酸プラの製造過程

生分解性プラスチック製ノートPC

古紙から生分解性プラスチック

導電性プラスチック

イーメックスが導電性高分子伸縮

シャープの廃プラスチック再生技術

廃プラスチックと燃料電池

プラスチック基板半導体技術

光や温度に反応するポリマー

松下電工のFRPリサイクル技術