植物からポリ乳酸プラの製造過程
代表的な作り方は以下の通りです。まずトウモロコシのデンプンを分解して ブドウ糖にします。デンプンというのは元々ブドウ糖(C6H12O6)が光合成 により脱水重合したもので、特に穀類やイモ類の種子などに多く貯蔵されてい るエネルギー源ですが、これを逆に分解するわけです。そのブドウ糖を発酵さ せて乳酸にします。乳酸というのは、炭素の4本の結合手に、水素基、水酸基、 メチル基、カルボキシル基がついたものです。体を動かすとそのエネルギーを 作るためグリゴーゲンがこの乳酸に変わります。肉体的な疲労感とは、いわば この乳酸のたまり具合なのです。
この乳酸を重合させたのがポリ乳酸です。乳酸は英語でlactic acidなので、 それにPoliのPをつけてPLAと呼ばれます。これを成形してプラスチックと して用いるわけです。大体世界で年間4万トンが作られており、米カーギル・ ダウ・ポリマーズ社が世界最大の生産者です。現在はA4シート一枚のために トウモロコシを十粒程度消費していますが、考えてみればもったいない話です。 食糧危機を避けるため、食用にならない茎などから作るべし、という声もあり ます。
植物からプラスチックを作ることのメリットは、大きくわけて次の3つがあ げられます。
・元が植物だと処分しても二酸化炭素排出量に不算入
・廃プラスチック量(日本は年間約一千万トン)削減
・石油という資源の節約
ソニーは2006年11月28日、植物原料プラスチック51パーセントに よるFelicaカードを開発し、まずは社員のEdyカードとして実用化を 始めたと発表しました。ポリ乳酸と副原料の選定、配合比率、配合方法および カード製造方法を工夫することで実現させた技術です。
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