古紙から生分解性プラスチック
生分解性プラスチックの原料として乳酸以外によく知られているのがコハク (琥珀)酸です。エタン(C6H6)の両端の水素基がカルボキシル基に置換さ れたもので、多価カルボン酸の一種です。エチルアルコールにブドウ糖などと 一緒に加えることで合成酒を作るためにも使われます。コハク酸は石油を原料 に作り出すこともできますし、また名前の通り琥珀からも得られるのですが、 一方でトウモロコシやサツマイモ、さらにコメといった農作物からこれを作り 出すのも、非常に意味のあることです。
地球環境産業技術研究機構(RITE)や昭和高分子株式会社では、古紙か らこのコハク酸を生成する実証実験をしています。もう少し詳しくプロセスを 説明すると、古紙の繊維は主にセルロースですが、それをまず、より低分子の 糖であるグルコースに分解します。そこから遺伝子を組み替えたコリネ菌を用 いてコハク酸を得るわけです。
こうして得られる生分解性プラスチックは、柔らかく伸びやすい特徴を持っ ており、省資源や二酸化炭素排出量低減といった効果だけでなく、新たな応用 まで期待されています。
最近ではエポキシドと二酸化炭素から生分解性プラスチックを合成する試み も注目されています。元々1968年に東京大学の井上祥平らが開発した技術です が、亜鉛化合物の触媒効率が悪く実用化は断念されてきました。しかし中国が その効率を約10倍にして実用化にこぎつけました。燃える時の二酸化炭素の 発生量や発熱量が少ないことも特長です。
生分解性プラスチック製ノートPC
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